Macで画面録画!イヤホンで高音質の音声を同時収録するプロの技

Macで画面録画!音声もイヤホンでクリアに収録するプロの技

※本ページにはプロモーション(広告)が含まれています。

Macで画面録画を始めるとイヤホンを挿した途端に相手の声が入らない、内部音声が消える、録音設定が毎回変わる、といったトラブルで作業が止まる経験は珍しくありません。

悩みを解消すればリモート授業の復習用に双方の音声を高音質で残せる、ゲーム実況を遅延なく配信できる、オンライン会議の議事録を正確に作成できる、そんな大きなメリットがすぐ手に入ります。

解決アプローチの要点
  • 内蔵機能で完結Shift5とQuickTimeで基本操作を押さえる
  • 仮想オーディオで自在に分配:BlackHoleやLoopbackで内部音声とマイクをミックス
  • 機材チューニング:有線イヤホン・AirPods・外部マイクを最適化してノイズを抑える

この記事では標準機能から仮想デバイスの設定、シーン別プリセット、機材選び、最後のトラブル解決までステップを追って紹介し、誰でも今日中にイヤホンで高音質の画面録画を実現できます。

Archiveおじさん

3つの設定を覚えるだけでMac録画とイヤホン録音の悩みが即解決

目次

編集部見解!リモート授業からゲーム実況まで活かせるイヤホン録画事例

「どのシーンで何を選べばいい?」という疑問を一枚表に凝縮しました。時間がない方もここだけチェックすれば、最適な録画アプリとイヤホンの組み合わせが分かります。

シーン推奨録画&設定イヤホン選択と理由
リモート授業Shift+⌘+5
720p / 30fps
内部音声オン
有線イヤホン:遅延ゼロで板書音も逃さない
オンライン会議QuickTime Player
外部USBマイク入力
AirPods Pro:ANCで周囲ノイズをカット
チュートリアル動画OBS Studio
1080p / CBR 6 Mbps
有線イヤホン+マイク分離:編集時のモニターもラク
ゲーム実況 / 配信OBS Studio + Loopback
60fps / マルチトラック音声
低遅延ゲーミングIEM:足音ズレを防止
Archiveおじさん

ゲーム実況は遅延が命取り。Bluetooth は1フレームでもズレるので有線一択です

チェックリスト:収録前の最終確認
  • 入力デバイス名が目的のイヤホン/マイクになっている
  • ゲイン調整でピークが -6 dB 以内
  • 15 秒のテスト録画を再生して音ズレ測定

OBS の「リスケール出力」を使えば、収録は1080p、書き出しは720pといった柔軟な解像度変更も簡単です

有線イヤホンがない場合の代替は?

遅延許容ならAirPods Pro(第2世代)がベター。必ず「低電力モード」をオフにしておくと音質劣化を防げます。

イヤホン端子のないMacは?

USB‑C DAC (Apple純正USB‑C – 3.5 mm変換)を挟めば24‑bit/48 kHzで安定録音できます。

Mac標準機能だけで音声付き画面録画を完結させる

Mac標準機能だけで音声付き画面録画を完結させる

追加アプリを入れなくても、macOS標準のスクリーンショット機能とQuickTime Playerだけで内部音声とマイクを同時に収録できます。ここではまずShift5のオンスクリーンコントロールを使う方法を解説します。

標準機能で選べる2つの方法
  • スクリーンショット機能:内部音声を直接キャプチャしながら軽快に録画
  • QuickTime Player:外部マイクやカメラを同時利用しやすく編集まで一括

Shift+⌘+5のスクリーンショット機能で内部音声を録る

Shift+⌘+5のスクリーンショット機能で内部音声を録る

macOS Mojave以降なら、オンスクリーンコントロールを開くだけで内部音声を含む画面録画が可能です。イヤホン装着時でも音ズレなく録れます。手順は下記の通りです。

手順
オンスクリーンコントロールを表示

Shift5を押して録画パネルを呼び出します。

手順
録画範囲と保存先を設定

全画面か選択部分を選び、オプション > 保存先でフォルダを指定します。

手順
内部音声を有効化

オプション > マイク内部スピーカーを選択、必要ならフローティングサムネイルをオフにして負荷を軽減します。

手順
録画開始・停止

収録を押して撮影開始、終了はメニューバーの■かCtrlEscで止めます。

収録した動画はH.264で保存され、長時間録画でも画質とサイズのバランスが良好です。授業やミーティングであれば、この方法だけで十分実用的です。

マイク選択と音量バランスを最適化する手順

内部音声と自分の声をミックスする場合、マイクの入力レベルとシステム音量のバランスを整えると聞き取りやすさが大きく向上します。下記手順で設定しましょう。

手順
システム環境設定で入力デバイスを確認

システム設定 > サウンド > 入力で使用するマイク(内蔵・外部)を選び、入力音量を70%程度に調整します。

手順
内部音量を抑えてノイズを回避

講師の声が割れる場合は出力音量を50%前後に下げ、イヤホン側で聞こえやすい音量に微調整します。

手順
テスト録画で音量を確認

30秒ほど試し撮りし、再生して双方の声が均一かチェック、問題なければ本番開始です。

AirPodsは自動で入力デバイスが切り替わるため、録画前に必ず再確認してください。

Archiveおじさん

録画前の30秒テストで失敗をゼロにできるので必ず実施

QuickTime Playerで外部マイクをミックスする方法

QuickTime Playerで外部マイクをミックスする方法

外部マイクのクリアな音声をイヤホンでモニタリングしながら録画したいときは、QuickTime Playerの新規画面収録新規オーディオ収録を併用します。内部音声はBlackHole不要で直接取り込めるので、設定は数分で完了です。

QuickTime Playerを使うメリット
  • 追加アプリなしで外部マイク・内部音声を同時録音
  • 録画と音声を別トラックで保存でき編集が楽
  • 録画後すぐにトリミング・書き出し可能
手順
外部マイクを選択

QuickTime Playerを開きファイル > 新規オーディオ収録をクリック、▼を開き外部マイクを指定し音量を70%に調整します。

手順
画面収録で内部音声を有効化

ファイル > 新規画面収録を選択し、▼からマイクに同じ外部マイクを指定。内部音声が自動でミックスされます。

手順
録画開始・停止

収録を押して撮影開始、終了後はウインドウを閉じて名前を付けて保存。オーディオ収録も合わせて停止します。

システム設定のマイク許可をオフにしているとQuickTimeに音が入りません。最初に確認してください。

Archiveおじさん

外部マイクはUSB接続が安定、3.5 mm変換よりノイズが激減します

テスト録画とファイル管理のベストプラクティス

録画データは容量が大きくなりがちです。特に外部マイクを24‑bitで収録すると1分で50 MBを超えるため、保存先とバックアップを決めておきましょう。

手順
30秒テストで波形を確認

録画前に短く撮影し、再生して声と内部音声の音量差が8 dB以内かチェックします。

手順
日付フォルダに整理

収録 > 年‑月‑日フォルダを作り、録画ファイルとオーディオファイルを同名で保存すると後で編集が楽です。

手順
完了後すぐに外付けへ移動

Mac内蔵SSDが圧迫される前に外付けHDDまたはクラウドにドラッグ、ローカルは7日で自動削除設定を推奨します。

録画時間推奨保存先目安サイズ
〜30分Mac内蔵SSD1〜1.5 GB
30分〜2時間外付けSSD/HDD3〜6 GB
2時間以上クラウドストレージ10 GB以上

長時間録画は30分ごとに区切るとファイル破損のリスクを抑えられます

仮想オーディオデバイスで“内部音声+マイク+イヤホン”を完全制御

仮想オーディオデバイスで“内部音声+マイク+イヤホン”を完全制御

macOS標準機能で物足りなくなったら、仮想オーディオデバイスを導入すると内部音声と外部マイクの分岐・合流を自在に操れます。最初に無料のBlackHoleを使って複数出力を束ね、次にLadioCastでモニタリング経路を分離する流れが定番です。

導入前に用意するもの
  • macOS Monterey以降(M1/M2/M3対応)
  • 安定したインターネット環境(BlackHoleのDL)
  • 外部マイク(USB接続が推奨)とイヤホン

BlackHoleの導入とマルチ出力設定

BlackHole

BlackHoleで内部音声を仮想的にキャプチャし、システム出力と外部マイクを一つの「マルチ出力デバイス」に束ねる手順は下記の通りです。

手順
BlackHole 2chをインストール

GitHubのリリースページから.pkgをダウンロードし、指示に従ってインストール。再起動は不要です。

手順
Audio MIDI設定で新規マルチ出力を作成

/Applications/UtilitiesAudio MIDI Set‑upを開き、左下の+ボタン → マルチ出力デバイスを選択します。

手順
BlackHoleとイヤホンをチェック

右ペインでBlackHole 2chイヤホンを有効化。順序はBlackHoleを先頭にすると遅延が軽減されます。

手順
出力デバイスを切り替え

メニューバーの音量アイコンをOptionクリックし、マルチ出力デバイスを選択。これでMacの音がBlackHole経由で録音可能になります。

マルチ出力を選ぶと内蔵スピーカーが無効になるため、イヤホンを挿していないと無音になります。

Archiveおじさん

BlackHoleは64ch版もあるがまずは軽量な2chで十分です。

LadioCastでリアルタイムモニタリングを分離

LadioCastでリアルタイムモニタリングを分離

録音中に自分の声と内部音声をイヤホンで確認しながら遅延なく収録したいときは、無料アプリLadioCastを使ってモニタリング経路を分離します。設定手順は下記の通りです。

手順
LadioCastをインストール

App Storeで検索しインストール。初回起動でマイクアクセスを許可します。

手順
入力にBlackHoleとマイクを割り当て

Input1をBlackHole 2ch、Input2を外部マイクに設定。レベルメーターで音が振れるか確認します。

手順
出力を分岐

Main出力をマルチ出力デバイス、Aux1をイヤホンに設定すると録音用とモニタ用を分離できます。

手順
音量を現場で微調整

会話が聞き取りづらいときはInput2のフェーダーだけ上げ、Mainは0 dB固定にすると録音レベルが安定します。

Auxを使わず出力を一つにまとめると自分の声が二重に聞こえるので注意

Archiveおじさん

LadioCastのレベルが赤くなると歪むので−6 dBを目安に抑えてください

Loopbackでアプリ音声とマイクを自在ルーティング

Loopbackでアプリ音声とマイクを自在ルーティング

複数アプリの音声と外部マイクを好きな比率でミックスし、録音用とイヤホン用に個別出力したいときはLoopbackが最も簡単です。ドラッグ操作だけで配線できるので、ルーティング初心者でも10分で使いこなせます。

Loopbackを使う主なメリット
  • アプリ単位で音量やミュートを個別調整
  • 仮想デバイスごとにプリセット保存が可能
  • OBSやQuickTimeにワンクリックで入力
手順
仮想デバイスを新規作成

Loopbackを起動しNew Virtual Deviceをクリック。名前を「Rec Mix」に変更しておくと後で識別しやすいです。

手順
音声ソースを追加

左ペインの+からApplicationsを選び、録画したいアプリ(Chrome・Musicなど)とAudio Device > マイクを追加。

手順
出力チャネルを設定

右側のOutput Channels1‑2を録音用、3‑4をイヤホン監視用に追加。ドラッグで線を引き、アプリ音を両方へ、マイク音を1‑2のみにルーティングすると自分の声を二重で聞かずに済みます。

手順
QuickTime Playerで入力を選択

新規画面収録の▼からRec Mixを選び録画開始。イヤホンでOutput 3‑4を指定すると遅延なくモニターできます。

ルーティング線が交差するとフェーズズレが起こるので、線は極力真っ直ぐ配置してください。

Archiveおじさん

プリセットを保存しておくと次回はワンクリックで再現できます。

無料版20分制限を回避するワークアラウンド

Loopbackの無料版は20分で“ノイズ注入”が始まりますが、短時間収録を何度も繰り返す場合は次の方法で実質的に無制限に利用できます。

手順
20分ごとにデバイスを再読み込み

収録を一時停止し、Loopbackのデバイス名横の電源スイッチをOFF→ON。ノイズが消えたら録画を再開します。

手順
デバイスを2つ用意して交互に使用

「Rec A」「Rec B」の2つを用意し、Aで20分録画→停止しBに切替→再開。この方法なら無音ギャップは数秒で済みます。

手順
長時間録画はBlackHoleへ退避

授業や配信など2時間超えの場合は、BlackHole+LadioCast構成に切り替え、Loopbackは編集時のモニター用に限定すると安定します。

業務利用は有料ライセンス購入が最終的に最もコスパ良

Archiveおじさん

有料版は一度買えばOSメジャーアップデートでも追加料金ゼロです。

機材選びで音質を底上げする

有線イヤホン vs AirPods:遅延とノイズの比較

有線イヤホン vs AirPods:遅延とノイズの比較

講義録画や配信で音ズレや環境ノイズが発生すると視聴者の離脱率が一気に上がります。ここでは録音時に気になるレイテンシーとノイズ抑制性能を比較し、自分の用途に合うイヤホンを見極めましょう。

項目有線イヤホンAirPods(第2世代以降)
平均遅延1‑5 ms120‑180 ms
接続安定性ケーブル断線以外ほぼゼロ混雑Wi‑Fiで途切れる
ノイズ低減パッシブ遮音のみANCで‑23 dB前後
総重量15 g以下10 g(左右)+ケース40 g
Archiveおじさん

遅延が致命的なゲーム実況は有線、静かな個室がない外ロケはAirPodsが無難です

自宅・外出先で選ぶ最適シチュエーション

録音環境に応じてイヤホンを選び分ける手順は下記の通りです。

手順
録音場所の騒音レベルを測定

iPhoneのdB計アプリで背景音を計測し、50 dB未満なら有線、70 dB以上ならAirPodsのANCを優先します。

手順
遅延許容値を設定

録画ソフトのオーディオオフセットを±50 ms以内にしたい場合は有線を選択。±150 msまで許容できるWeb会議ならAirPodsでも問題ありません。

手順
バッテリー残量を確認

連続録音が30分を超える外出先ではケース残量を含めて140分以上あるかチェック。足りない場合は有線を携帯しておくと安心です。

Archiveおじさん

有線とAirPodsを両方バッグに常備すると収録ミスのリスクを最小化できます

外部マイクとオーディオインターフェースのおすすめ構成

外部マイクとオーディオインターフェースのおすすめ構成

Macの内蔵マイクは利便性こそ高いものの、指向性が甘くファンノイズを拾いやすいため、声の立体感や奥行きを出したい場合は外部マイク+オーディオインターフェースを導入するだけで劇的に音質が改善します。ここでは価格帯別に“買ってすぐ使える”組み合わせをまとめました。

用途/予算マイクインターフェースポイント
¥10,000台
授業録画
FIFINE K669B USB不要
(USB直挿し)
電源・ミュートが本体に集約
¥30,000台
配信・英会話
RODE NT‑USB Mini同梱スタンドループバック機能でBGM混在
¥60,000台
実況・ナレーション
SHURE SM7BFocusrite Scarlett Solo 4thDSP搭載で-55 dBゲインも余裕
Archiveおじさん

Scarlett Soloは+69 dBまで稼げるのでSM7Bと相性抜群です

接続はすべてUSB‑Cケーブル1本。電源供給とデジタル転送を兼ねるため、ノート型Macでもポート圧迫を最小限に抑えられます。下記の手順でセットアップしてください。

手順
Macへ接続

インターフェースを付属のUSB‑CケーブルでMacに接続。自動でScarlett Soloなどの名称がシステム環境設定 > サウンドに表示されます。

手順
ファンタム電源をON

コンデンサーマイクの場合はインターフェースの48 Vボタンを点灯させ、十分な電圧を供給します。

手順
ゲインノブで‑12 dBを目安に調整

声を通常会話の音量で出し、メーターがピーク時‑10〜‑6 dBに届くようノブを回します。0 dBを超えるとすぐに歪むので要注意。

USB‑C DACでゲインを最適化するコツ

ポータブル環境やM3 MacBook Airのようにポートが2基しかない場合は、大型インターフェースの代わりにUSB‑C DAC+ラベリアマイクで軽量化する手段もあります。

手順
DACを選定

96 kHz/24‑bit対応、出力レベル2 Vrms以上のモデルを選ぶとノイズフロアが下がります。例:FiiO KA13

手順
マイク感度を‑40 dBV周辺に固定

Audio MIDI設定で入力ゲインを60‑70%にし、実測‑12 dBをキープ。ラベリアなら衣服に当たらない位置へクリップ。

手順
録音ソフトで24‑bit固定

QuickTime Playerでも「オプション > 最高品質」に切替えると内部で24‑bit録音になり、音量調整による劣化を最小限に抑えられます。

USB‑C DACはiPadやiPhoneでもそのまま使えるため、出先での機動力が段違い

Archiveおじさん

出力2 Vrms超えのDACならヘッドフォンアンプも兼ねられます

シーン別おすすめ設定プリセット

オンライン会議・英会話を静かに録音する

自分と講師の声をクリアに残しつつ周囲の雑音を抑えるには仮想オーディオデバイス+ノイズキャンセル付きイヤホンの組み合わせが最も手早く確実です。ここではBlackHole 2chとAirPods Proを使い、Zoom―QuickTime Playerで録音する手順を示します。

手順
音声ルーティングを準備

Audio MIDI設定でBlackHole 2chを作成し、入力・出力の両方をZoomに割り当てます。

手順
QuickTime Playerで外部サウンドを記録

QuickTime Player > ファイル >Shift ⌘ 5で「マイク:BlackHole 2ch」を指定し録画を開始します。

手順
AirPods Proでモニタリング

ZoomのスピーカーをAirPodsに切替えれば、相手の声を聞きつつ自分の音も収録されます。

Archiveおじさん

BlackHoleを挟めばZoom側の録画禁止ミーティングでも手元で保存できます

Zoom/Google Meet/Teamsの内部録画との違い

各サービスにはクラウド録画機能がありますが、ホスト権限の制限や音質の自動圧縮が入りやすい点に注意が必要です。自前でMac画面ごと残す場合のメリットを比較表にまとめました。

項目サービス内録画Macローカル録画
ホスト権限必要(Meetは管理者設定)不要
音声ビットレート~96 kbps AAC~2 Mbps PCM
保存先クラウド/ローカル完全ローカル
同時メモ字幕別ファイルNottaで自動書き起こし
Archiveおじさん

高音質で編集しやすいのはローカル録画。社内共有はクラウド録画を併用すると便利です

講義・チュートリアル動画を省サイズで制作

講義・チュートリアル動画を省サイズで制作

学習用動画は長尺になりがちです。編集でカットしてもファイルが数GBでは共有が大変ですね。まずは解像度・フレームレート・ビットレートを最適化して容量を圧縮しつつ、視認性を確保する設定を押さえましょう。

省サイズ化のポイント
  • 解像度は1280 × 720で十分。スライド文字を潰さず重さを半減
  • フレームレートは30fps固定。滑らかさと容量のバランスが良好
  • ビットレートは2 Mbps前後のH.264に設定。音声はAAC 96 kbps
30分動画の例フルHD 60fpsHD 30fps
推定サイズ約4.5 GB約900 MB
アップロード時間(100 Mbps)~7 分<2 分
視認性
Archiveおじさん

HD 30fpsなら板書も読める。容量1/5でクラウド共有が楽です

Notta連携で自動文字起こしを時短

動画の字幕づくりに毎回手入力では時間が足りません。Nottaのブラウザ版にファイルをドラッグするだけで高精度の日本語テキストを生成できます。講義で多用する専門用語も簡単に辞書登録できます。

手順
動画を書き出す

QuickTime Playerで⌘ Eを押し「720p H.264」を選択して保存します。

手順
Nottaへアップロード

Notta Webを開き「インポート」から動画をドラッグ&ドロップ。言語を日本語に設定し開始。

手順
タイムスタンプを調整

完了後エディターで誤変換を修正。SRT形式で書き出しそのままYouTubeに添付。

Archiveおじさん

30分動画なら5分で文字起こし完了。字幕作業が一気に楽になります

ゲーム実況・ライブ配信で映像と音を同期

ゲーム実況・ライブ配信で映像と音を同期

Macで実況中に映像とマイクがズレると、プレイの爽快感が一気に失われます。OBS Studioの「同期オフセット」と「低遅延オーディオルーティング」を使えば、遅延 200 ms 程度なら完全に吸収可能です。

症状主な原因対策
音が早いキャプチャーボード遅延音声に+200 ms オフセット
音が遅い無線ヘッドホンのバッファ映像を−150 ms ディレイ
どちらも揺れるCPU負荷スパイク30 fps/3500 kbpsに固定
Archiveおじさん

遅延を測るときはスマホのカメラで画面&波形を同時撮影すると誤差10 msまで詰められます

OBSシーンコレクションとホットキー設定

ゲーム別にシーンを作り込み、F1F4で瞬時に切り替えれば、画面遷移のタイムラグを感じさせません。下記手順でセットアップします。

手順
シーンコレクションを作成

メニュー プロファイル › シーンコレクションで新規を選択。ゲームタイトルごとに作り分けます。

手順
同期オフセットを調整

ミキサー歯車 › オーディオ詳細プロパティでマイクに「−200 ms」を入力し、プレビューで確認。

手順
ホットキー登録

設定 › ホットキーで各シーンをF1F4に割り当て。録画開始/停止は⌥⌘Rに統一。

手順
低遅延出力を有効化

出力モード 詳細で「エンコーダプリセット = Very Fast」「レイテンシチューン = Low‐Latency」を選びます。

CPUが足りないと映像がコマ落ち。M1/M2なら 2 K 30 fps までは余裕です

Archiveおじさん

ホットキーで瞬時にシーンが切り替わると、配信のテンポが格段にアップします

トラブルシューティング&FAQ

音が録音されない・片方しか聞こえないとき

録画後に無音・片チャンネルのみと気付くとショックが大きいです。ほとんどは入出力デバイス設定の食い違いで、5分あれば復旧できます。

よくある原因リスト
  • システム環境設定でマイクがミュートされている
  • QuickTime/OBS などアプリ側の入力が AirPods 片耳だけ
  • BlackHole・Loopback のルーティング経路が外れている
症状チェック場所即効対処
L/R どちらかだけミキサーのバランス中央に戻す
完全に無音入力ゲイン = 050 % まで上げる
内部音声だけ無音仮想デバイス再度「マルチ出力」を選択
Archiveおじさん

再生は聞こえるのに録れない場合は、BlackHole 2ch が外れているケースが最も多いです

入出力デバイスとルーティングを再確認

Macのサウンド設定と録画アプリ双方で、同じデバイスが選ばれているか確かめ直します。確認手順は下記の通りです。

手順
サウンド出力を統一

システム設定 › サウンド › 出力で BlackHole 2ch または使用中のイヤホンを選択。

手順
入力レベルを確認

同画面の入力でマイクレベルが動くか確認。無反応なら物理ミュートやケーブルを点検。

手順
アプリの音声デバイスを合わせる

OBS Studioなら 設定 › オーディオ、QuickTimeなら録画開始前の▼メニューで同じデバイスを指定。

手順
仮想デバイスを再作成

BlackHole/Loopback でルートが欠けていたら、新規デバイスを作り直す方が早いです。

確認は録音前に30秒のテストファイルを作成して聴くと安心です

Archiveおじさん

音が戻らない場合は macOS 再起動 → PRAM リセットの順で試すと復旧率が高いです

録画ファイルが巨大化する場合の対策

30分の講義なのに10 GB超え。共有も編集もつらいです。原因は解像度・コーデック・ビットレートの設定過多がほとんどで、適正値に抑えるだけで容量は1/5まで縮小できます。

肥大化しやすい要素
  • 4K/60 fps など必要以上のフレーム設定
  • Apple ProRes など非圧縮系コーデック
  • 目標ビットレートを固定で高めに設定
用途解像度fpsコーデック映像ビットレート
講義・資料共有1280×72030H.2642–3 Mbps
ゲーム実況1920×108060H.2646–8 Mbps
デザイン細部保存2560×144030HEVC8–10 Mbps
Archiveおじさん

ファイルの転送先がクラウドなら、まず720p30fpsで試すとアップロードが驚くほど楽になります

コーデック・解像度・ビットレートの最適値

QuickTime Player では出力設定が限られるため、無料の OBS Studio を使うと細かく調整できます。設定手順は下記の通りです。

手順
出力モードを詳細に変更

設定 › 出力出力モード=詳細を選択。

手順
エンコーダを H.264 (x264) に

ビットレートは上表を参考に数値入力。CBR より VBR で下限を半分にすると容量削減。

手順
解像度/fps をスケール

映像タブでキャンバスと出力解像度を設定。MacBook 14″ なら 1512×982 も実用的。

録画後に ffmpeg -i input.mov -vcodec libx264 -crf 23 output.mp4 で再圧縮も効果大

システム拡張がブロックされたときの対処

BlackHole や Loopback をインストールすると macOS が「システム拡張をブロックしました」と警告する場合があります。許可しないとデバイスが表示されず録音できません。

よくあるブロック場面
  • 初回起動時にセキュリティ警告が表示
  • 再起動後、拡張機能が読み込まれない
  • macOS Ventura 以降でフルディスクアクセス未設定

プライバシーとセキュリティの許可設定

システム拡張を有効にする手順は下記の通りです。macOS Monterey 以前と Ventura 以降で画面が異なるので注意してください。

手順
再起動直後に復旧モードへ

Apple Silicon Mac なら電源長押し→「オプション」で復旧モード起動。

手順
「セキュリティポリシー」を低減

「セキュアブートを低セキュリティ」にし、「管理者承認済みのカーネル拡張を許可」をオン。

手順
再起動後に許可をクリック

macOS へ戻ったら 設定 › プライバシーとセキュリティ で「開発元 Rogue Amoeba を許可」。

許可後に BlackHole が表示されない場合は Launch Agents を再インストール

Archiveおじさん

Ventura 以降は再起動×2 が必要になるので、配信前日は動作確認しておくと安心です

まとめ

Macで音声付き画面録画を成功させるポイントは「シーンに合わせてツールとイヤホンを正しく選ぶ」これだけです。

悩み最短ルート
講義・資料を残したいShift+⌘+5で内部音声ON → 有線イヤホン
会議で声をクリアにQuickTime+外部マイク → AirPods Proでモニター
ゲーム実況を滑らかにOBS+Loopbackで音声分離 → 低遅延IEM
容量が心配H.265 / 1080p / 6 Mbpsに設定
録画前の3秒チェック
  • Macの入力・出力デバイス名を確認
  • ゲインメーターが赤く振れていない
  • 10秒テスト録画を再生して音ズレを確認
Archiveおじさん

ここまで押さえれば「録れてなかった…」はゼロ。次はあなたのコンテンツを広める番です!

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